
何回に分けて奈良市のゴミ問題を考えて行きます!
現環境清美工場の現状と、移転建設についてのべたいと思います。上ではクリーンセンター移転計画の経緯、その歴史と問題点を確認します!
1.奈良市環境清美工場の現状
奈良市環境清美工場は、稼働開始してから40年以上が経過しており、老朽化が進んでいるため、部分的に修繕しながら稼働を維持しています。しかし近年は度重なる稼働停止が多発していることから、今年度より約140億円かけて大規模修繕工事を実施し、移転建替までに要する約10年間の延命措置を行います。
2.現地建替ではなく移転建設の理由
奈良市は平成17年12月に現工場周辺の調停申請人と奈良市との間で締結した移転建設を趣旨とした調停により、新たな候補地を選定して新施設を建設する必要があります。
3.候補地選定
公害調停締結により平成18年2月に「奈良市クリーンセンター建設計画策定委員会」を設置され移転候補地の選定及び施設整備のあり方などについて検討が行われました。
※資料1

資料1で確認できますが、平成25年3月、策定委員会は、最終建設候補地を東里地区の中ノ川町・東鳴川町を一度決定しています。
東里地区は私の地元です。しかも中ノ川町は過去に市によってゴミが埋設された場所です。現在も簡易な覆土だけで処理されたゴミの山は存在しています。しかも幹線道路沿いです。まず、昭和の時代にゴミにより悩ませ続けられた地元感情を無視した策定委員会のよる候補地選定自体が大きな問題であったと、厳しく指摘しておきます!
※資料2

資料2で確認できますが、この策定委員会は学識経験者を含む市民の代表や公募された方などから構成されていますが、策定委員会に東里地区を含む奈良市東部地域からの委員はこれまで誰ひとり専任されていません。言いかえると、委員を専任する市長も、そして候補地を選定する策定委員会も、わざと地元の委員のいない場所を選定していたと言うことです!地元の声も届けられず、身勝手に選定された候補地に対し地元が合意出来るはずなどありません。まずこの強引な選定過程を確認しておきたいと思います。
このような状況化で地元交渉など進むわけもなく、平成25年の候補地決定後は、たった一度の地元説明会と、一度の意見交換会が開催された(資料2確認)だけで、平成29年7月に市長は「東里地区での建設計画を白紙撤回」(資料2確認)されました。
中に続く