今年度より、市によるDX化の押し付けによって、市観光協会が運営する奈良市総合観光案内所が、利用者にとって不便な状態になっている問題を取りあげ、その原因やその後の対応を確認してきました。
3ヶ月が経過し、担当の観光戦略課の努力により、ある程度元の状態に戻していただきました。まずは担当課の努力に感謝します。7月の三連休に現場確認してきたので報告したいと思います。
1.サインの更新でイメージUp
サインが更新され、入りやすい観光案内所になりました!デザインセンスも良く、好感度はupしたと思います。現場で伺ったところ、問題発生後、幾度もの会議が開かれ対策検討されたとのことです。




2.タブレットによる観光案内は…
残念ながらDX化のメインである、タブレットでの観光案内についてはほとんど利用がありません。現場視察でも約30分間に利用者はゼロでした。

反面、通常窓口と多言語対応窓口を尋ねる方は多くおられます。現場視察時も、外国人の方が窓口を尋ねて来られ、観光マップを使って丁寧に説明される姿が見れました。4月時点の窓口に人をおかない状況とは違い、本来の観光案内所に戻っていることに安堵しました。

3.予算の問題
今回の問題の根本は、市長の肝入り政策としてDX化が進められ、奈良市から観光案内所の業務委託を受ける市観光協会への運営管理経費が約15,000千円削減され、それに伴い市観光協会が人員を削減したことによるものです。利用者や議会からの問題指摘受け幾度かの見直しをへてようやく現在の状態まで見直された訳ですが、財源はとりあえずの流用と聞いています。(※観光文教委員会質疑で確認)
次年度以降の予算確保に向け議会としても、引き続きの調査と改善を求めて行きたいと思います。
追伸 : 現地視察時にこの6月からの観光文教委員会の所属になられた同僚議員と偶然会いました。23日開催の委員会を前に、現場視察に来られたとのことです。問題点をお互いに共有しました。